幸運を雪だるま式にふやせる人


 人生しばしば偶然に左右される。それを人は「運」という。
 女子大を卒業するまで父と弟以外の男性と口を利いたこともない深窓のお嬢さんだった演出家の渡辺和子さんは、ウィーンで演劇を学んでいた夫と結婚し渡欧した。
「女も外にでなければ」と夫が言うので、お稽古事感覚で帽子を作る学校に通い始めた。「センスがいい」と先生に褒められ、今度はウィーン工芸大学舞台衣装科の学生になった。そこでも認められ、サルツブルグ音楽祭で実習の機会が与えられ、ドイツの著名な女性舞台衣装家の目にとまった。
食事つきで彼女の家に住み、ベルリンに来て本格的に修行しなさいと熱心に誘われた。
 そうやって衣装で独り立ちした後、ある劇場から「衣装だけでは高額なギャラが払えないから舞台美術もお願いしたい」と言われ、偶然から舞台美術も手がけることになった。
彼女の舞台空間は、花嫁修行にしたお茶やお花の影響からか、簡素で好評なのだが、装置がシンプルすぎて、ドイツの役者にはどう動いていいか分からない。演出家の隣に座って説明するうちに、自分でやったほうが早いと演出家も兼ねるようになった。
言葉も分からずに渡欧してから三十数年、自分でも気付かなかった才能が花開き、著名な演出家になった。



真面目な人に働く絶妙なバランス


 稲盛和夫さんは「20年、30年くらいのスパンで人生を見ると、悪い奴はやはりうまくいっていない。いかに賢そうにうまくやったとしても、20年はもたない。短いスパンで見れば、ワルがはびこったりするし、真面目な人がうまくいかないということはある。
それでも、20年くらいのスパンで見ると、ワルは長続きしないし、真面目にやっている人は結局いい人生を送っている」という。
梅原猛さんも「短期的に見ると、悪い奴が栄えているし、インチキなものが売れている場合が多い。しかし、長いスパンで見ると、わりに人間の受ける報いというものは公平ですね。真面目な者が結果を出すには、実業界で20年、学界では50年はかかりますね。
50年というと大体は死んでいますから、死んでいる世界から人間を見る。つまり、死んだあとで自分の学問が認められるかどうかということです。
死んでから評価されるかどうかは、本来、学者、芸術家の楽しみです」と語る。
 今の世の中、悪がはびこり、いい人が不遇になったりしていることが多いが、長い目で見れば、悪いヤツは悪いように、いい人はいいようになると信じて生きることである。



こうすると、人生を二度も三度も味わえる!


 運というものは人間に平等に回る。肝心なのは最初の運をつかむかどうか。これを逃すと次に運がむいてくるまでに2倍かかり、これも逃すと次の機会がやってくるまでの間は4倍になる。
だから、小さな運を逃さずにつかむことが大切だ。「運は待つものではなく、自分の手で能動的につかみとるもの」とホリプロの堀威雄さんは言う。
 どんな競争でもプロ同士の真剣勝負になれば、大差をつけての勝利はなかなか難しい。ならば勝利の女神、つまり運を味方に引き入れた人間が勝つだろう。そして運を味方にするためには、いい出会いが必要。そのためには、相手に好感をもたれる「いい顔」をつくる必要がある。
ということで、会社の一階に全身が移る大きな姿見がおいてある。
また彼は、還暦パーティーの時、「人生を二度味わう」ために「今日から僕は違う自分になる」と宣言し、自動車通勤をやめ、家も引越し、女房以外は全部取り替えて生活スタイルを一変させた。
それまでは、一年中エアコンの効いた自動車で通勤していたため、体が式を感じなくなっていたが、今では春の匂い、夏の日差し、秋のひんやり感、冬の乾いた空気などを肌で感じ、おかげで五感の退化を防げる、と喜色満面に語る。

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